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仏国寺とは わかりやすい世界史用語681
著作名: ピアソラ
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仏国寺とは

仏国寺は、韓国慶州市に位置する歴史的な仏教寺院で、韓国仏教の重要な拠点の一つです。この寺院は、韓国の文化遺産として非常に高く評価されており、1995年にはユネスコの世界遺産に登録されました。

歴史と背景
現在の仏国寺の姿は、751年に新羅の景徳王の命により、宰相の金大城(キム・デソン)が両親の霊を慰めるために建設を開始したものです。金大城の死後、774年に新羅王室によって完成され、「仏国寺」と名付けられました。

仏国寺は、その後の高麗時代や朝鮮時代初期にも修復が行われましたが、文禄・慶長の役(壬辰・丁酉倭乱)の際に木造建築物が焼失しました。その後、1604年から再建が始まり、1805年までに約40回の修復が行われました。第二次世界大戦後と朝鮮戦争後には部分的な修復が行われ、1969年から1973年にかけて、朴正煕大統領の命により大規模な修復が実施され、現在の姿に至っています。

建築と構造

仏国寺は、吐含山の斜面に位置し、石造りのテラスに建てられています。寺院の入口である石階門(ソッキョムン)は、二重構造の階段と橋(国宝第23号)で構成されており、寺院の内部に通じています。この階段は33段あり、悟りへの33段を象徴しています。

寺院内には、多くの国宝が存在します。代表的なものとして、石塔の多宝塔(国宝第20号)と釈迦塔(国宝第21号)、青雲橋(国宝第22号)、そして二体の金銅仏像(国宝第26号と第27号)があります。これらの石造物は、新羅時代のオリジナルの構造を保持しています。

文化的意義

仏国寺は、新羅王国の仏教芸術の黄金時代を代表する傑作とされています。特に、多宝塔と釈迦塔は、その精巧な彫刻と建築技術で知られています。現在、仏国寺は韓国仏教の曹渓宗の第11教区の本山として機能しています。仏国寺は、韓国仏教の中心地として、また観光地としても多くの人々に訪れられています。

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