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古文単語「かねて/予ねて」の意味・解説【副詞/連語】
著作名: 走るメロス
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かねて/予ねて

このテキストでは、古文単語「かねて/予ねて」の意味、解説とその使用例を記している。

※「かねて/予ねて」は
①副詞
②連語
としての用法がある。

①副詞

意味1

前もって、以前から、あらかじめ

[出典]平泉 奥の細道
かねて耳驚かしたる二堂開帳す。」

[訳]以前から(その評判を)聞いて驚いていた二堂が開かれていた。




②連語

※ナ行下二段活用の動詞「かぬ」の連用形「かね」と接続助詞「て」からなる語句。
意味1

〜前から

[出典]足柄山 更級日記
「足柄山といふは、四、五日かねて、恐ろしげに暗がり渡れり。」

[訳]:足柄山というのは、四、五日前から、恐ろしい様子で暗闇が続いている。


意味2

あわせて、それと同時に

※「兼ねて」と表記して。
[出典]世に従はん人は 徒然草
「死期はついでを待たず。死は前よりしも来らず、かねて後ろに迫れり。」

[訳]:死期は順序を待ちません。死は必ずしも前からやってくるわけではなく、それと同時に背後に近づいているのです。


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