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古文単語「なりはつ/成り果つ」の意味・解説【タ行下二段活用】 |
著作名:
走るメロス
9,278 views |
なりはつ/成り果つ
このテキストでは、タ行下二段活用の動詞「なりはつ/成り果つ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
タ行下二段活用
未然形 | なりはて |
連用形 | なりはて |
終止形 | なりはつ |
連体形 | なりはつる |
已然形 | なりはつれ |
命令形 | なりはてよ |
■意味1:自動詞
(すっかり)〜になってしまう。
[出典]:道真の左遷 大鏡
「流れゆくわれはみづくとなりはてぬ君しがらみとなりてとどめよ」
[訳]:(太宰府へと)流れていく私は、水の藻屑のような身になってしまいました。我が君よ、どうか(水屑をせき止める)しがらみとなって、私をとどめてください。
「流れゆくわれはみづくとなりはてぬ君しがらみとなりてとどめよ」
[訳]:(太宰府へと)流れていく私は、水の藻屑のような身になってしまいました。我が君よ、どうか(水屑をせき止める)しがらみとなって、私をとどめてください。
■意味2:自動詞
完了する、終わる。
[出典]:葵 源氏物語
「平らかに事成り果てぬれば...」
[訳]:無事に出産が終わったので...
「平らかに事成り果てぬれば...」
[訳]:無事に出産が終わったので...
■意味3:自動詞
変わり果てる、落ちぶれ果てる。
[出典]:太平記
「つひに乞食のごとくになりはてて...」
[訳]:とうとう乞食のように落ちぶれ果てて...
「つひに乞食のごとくになりはてて...」
[訳]:とうとう乞食のように落ちぶれ果てて...
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