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古文単語「あからめ/傍目」の意味・解説【名詞/サ行変格活用】
著作名: 走るメロス
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あからめ/傍目

このテキストでは、古文単語「あからめ/傍目」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

名詞

意味1

わき見、よそ見、目をそらすこと

[出典]花は盛りに 徒然草
「片田舎の人こそ、色濃く万はもて興ずれ。花の本には、ねぢ寄り立ち寄り、あからめもせずまもりて...」

[訳]:田舎者の人に限って、しつこく何にでも面白がるものだ。花の元に、にじり寄って近寄って、よそ見もしないでじっと見つめて...


意味2

他の異性に心移りすること、浮気

[出典]:大和物語
「もとのごとくあからめもせで添ひ居にける。」

[訳]:もとのとおりに他の女性に心移りもしないで(この女と)連れ添って暮らした。


意味3

姿が見えなくなること、姿を隠すこと

[出典]:花山たづぬる中納言 栄花物語
「我が宝の君はいづくにあからめせさせ給へるぞや。」

[訳]:私の大切な主君はどこにお姿を隠してしまわれたのでしょうか。




サ行変格活用

「す」がついた「あからめす」でサ行変格活用となる。その場合の活用は次の通り。
未然形あからめせ
連用形あからめし
終止形あからめす
連体形あからめする
已然形あからめすれ
命令形あからめせよ


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