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古文単語「をりふし/折節」の意味・解説【名詞/副詞】
著作名: 走るメロス
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をりふし/折節

このテキストでは、古文単語「をりふし/折節」の意味、解説とその使用例を記している。

「をりふし/折節」は
①名詞
②副詞
としての用法がある。
①名詞

意味1

その折々、その時々

[出典]:土佐日記
「在る人々、をりふしにつけて、漢詩ども、時に似つかはしきいふ。」

[訳]:そこに居合わせる人々は、その折々にあわせて、漢詩などを、そのときにふさわしいものを吟じる。


意味2

時季、季節、時節

[出典]折節の 徒然草
をりふしの移り変はるこそ、ものごとにあはれなれ。」

[訳]季節が次第に変わっていく様子は、何ごとにつけても趣を感じる。




②副詞

意味1

ちょうどその時

[出典]宇治川先陣 平家物語
「昔ながらの雪も消え、谷々の氷うち解けて、水はをりふし増さりたり。」

[訳]:昔ながらの長良山の雪も消えて、谷々の氷も解けて、(宇治川の)水はちょうどその時増していました。


意味2

時々、たまに、ときおり

[出典]:汐越の松 奥の細道
をりふしあはれなる作意など聞こゆ。」

[訳]時々趣を感じる趣向(の句を読む越え)が聞こえる。


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