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フランス革命の進展② ~フランス人権宣言成立、ヴェルサイユ行進、ヴァレンヌ逃亡事件~
著作名: エンリケ航海王子
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国民議会の改革

バスティーユ牢獄の襲撃により、国民は大きな力を持ちました。この民衆に守られながら、国民議会はさまざまな改革を行なっていきます。

まず、農奴制や教会への10分の1税、領主裁判権などの封建的特権が廃止されます。

1789年8月26日には、フランス人権宣言が採択されます。
これは、アメリカ独立宣言と、啓蒙思想の流れを汲んだもので、アメリカ独立戦争に参加したラ=ファイエットらによって起草されました。

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(フランス人権宣言)

人権宣言は17条からなり、内容は以下を宣言したものでした。

・人間の普遍的な自由や平等
・圧政への抵抗権
・国民主権
・法の支配
・権力分立
・私有財産の不可侵

ヴェルサイユ行進

1789年10月5日、パリの食糧事情が悪化し、国王に困窮を訴えるために数千人の女性たちがヴェルサイユへ行進するという事件が起こります。国王は食料の供給を約束しますが、その後国王一家はヴェルサイユ宮殿からパリのテュイルリー宮殿へと連行され、民衆の監視下に置かれることになりました。

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(ヴェルサイユ行進)

その後も国民議会はさまざまな改革を進め、教会財産の国有化と、その財産を担保にしてアッシニアという公債を発行したり、聖職者を公務員にするなど、特権階級の解体を進めました。




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