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土佐日記『帰京』の品詞分解 
著作名: 走るメロス
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土佐日記「帰京」

このテキストでは、土佐日記の一節「帰京」(京に入り立ちてうれし〜)の品詞分解を記しています。書籍によっては「夜ふけて来れば、所々も見えず」から始まるものを「帰京」と題するものもあります。



※現代語訳:土佐日記『帰京』わかりやすい現代語訳と解説

土佐日記は平安時代に成立した日記文学です。日本の歴史上おそらく最初の日記文学とされています。作者である紀貫之が、赴任先の土佐から京へと戻る最中の出来事をつづった作品です。

紀貫之は、柿本人麻呂や小野小町らとともに三十六歌仙に数えられた平安前期の歌人です。『古今和歌集』の撰者、『新撰和歌』(新撰和歌集とも)の編者としても知られています。

品詞分解

※名詞は省略しています。


京に入り立ちてうれし。家に至りて、門に入るに、月明かければ、いとよくありさま見ゆ。聞きしよりもまして、言ふかひなくぞこぼれ破れたる。

格助詞
入り立ちタ行四段活用「いりたつ」の連用形
接続助詞
うれし。シク活用の形容詞「うれし」の終止形
格助詞
至りラ行四段活用「いたる」の連用形
て、接続助詞
格助詞
入るラ行四段活用「いる」の連体形
に、接続助詞
明かけれク活用の形容詞「あかし」の已然形
ば、接続助詞
いと副詞
よくク活用の形容詞「よし」の連用形
ありさま
見ゆ。ヤ行下二段活用「みゆ」の終止形
聞きカ行四段活用「きく」の連用形
過去の助動詞「き」の連体形
より格助詞
係助詞
ましサ行四段活用「ます」の連用形
て、接続助詞
言ふかひなくク活用の形容詞「いふかひなし」の連用形
係助詞
こぼれラ行下二段活用「こぼる」の連用形
破れラ行下二段活用「やぶる」の連用形
たる。存続の助動詞「たり」の連体形



家に預けたりつる人の心も、荒れたるなりけり。中垣こそあれ、一つ家のやうなれば、望みて預かれるなり。さるは、便りごとに物も絶えず得させたり。

格助詞
預けカ行下二段活用「あづく」の連用形
たり存続の助動詞「たり」の連用形
つる完了の助動詞「つ」の連体形
格助詞
も、係助詞
荒れラ行下二段活用「ある」の連用形
たる存続の助動詞「たり」の連体形
なり断定の助動詞「なり」の連用形
けり。詠嘆の助動詞「けり」の終止形
中垣
こそ係助詞
あれ、ラ行変格活用「あり」の已然形
一つ家
格助詞
やうなれ比況の助動詞「やうなり」の已然形
ば、接続助詞
望みマ行四段活用「のぞむ」の連用形
接続助詞
預かれラ行四段活用「あづかる」の已然形
完了の助動詞「り」の連体形
なり。断定の助動詞「なり」の終止形
さるは、接続詞
便りごと名詞+接尾語
格助詞
係助詞
絶えず副詞
ア行下二段活用「う」の未然形
させ使役の助動詞「さす」の連用形
たり。完了/存続の助動詞「たり」の終止形



今宵、「かかること。」と、声高にものも言はせず。いとはつらく見ゆれど、こころざしはせむとす。

今宵、
「かかるラ行変格活用「かかり」の連体形
こと。」
と、格助詞
声高にナリ活用の形容動詞「こわだかなり」の連用形
もの
係助詞
言はハ行四段活用「いふ」の未然形
使役の助動詞「す」の未然形
ず。打消の助動詞「ず」の終止形
いと副詞
係助詞
つらくク活用の形容詞「つらし」の連用形
見ゆれヤ行下二段活用「みゆ」の已然形
ど、接続助詞
こころざし
係助詞
サ行変格活用「す」の未然形
意志の助動詞「む」の終止形
格助詞
す。サ行変格活用「す」の終止形


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