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古文単語「すでに/既に/已に」の意味・解説【副詞】 |
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著作名:
走るメロス
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このテキストでは、古文単語「すでに/既に/已に」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
残す所なくすっかり。
[出典]:万葉集
「天の下すでに覆ひて降る雪の光を見れば貴くもあるか。」
[訳]:地上をすっかり覆って降る雪の光を見ると、貴く思われることだ。
「天の下すでに覆ひて降る雪の光を見れば貴くもあるか。」
[訳]:地上をすっかり覆って降る雪の光を見ると、貴く思われることだ。
(すでに〜完了/過去の形で)
もはや、とっくに、もう。
(すでに〜推量の形で)
いよいよ、今にも、もう少しで。
[出典]:平家物語
「すげなういはれたてまって、すでに出でんとしけるを...」
[訳]:そっけなく言われ申して、今にも退出しようとしたところ...
「すげなういはれたてまって、すでに出でんとしけるを...」
[訳]:そっけなく言われ申して、今にも退出しようとしたところ...
(すでに〜断定の形で)
まさしく、間違いなく。
[出典]:平家物語
「この少将はすでにかの大納言が嫡子なり。」
[訳]:この少将はまさしくあの大納言の嫡男である。
「この少将はすでにかの大納言が嫡子なり。」
[訳]:この少将はまさしくあの大納言の嫡男である。
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