「いとはつらく見ゆれど、こころざしはせむとす」の現代語訳・口語訳・意味・品詞分解
原文
今宵、「かかること。」と、
声高にものも言はせず。いとは
つらく見ゆれど、
こころざしはせむとす。
現代語訳・口語訳・意味
今晩、「こんな(ひどい)こと。」と、(従者に)大声で文句を言うようなこともさせない。(留守を預かってくれた人は)
とても薄情だと思うけれど、(お礼の)贈り物はしようと思う。
品詞分解
| 単語 | 品詞 |
| いと | 副詞 |
| は | 係助詞 |
| つらく | ク活用の形容詞「つらし」の連用形 |
| 見ゆれ | ヤ行下二段活用「みゆ」の已然形 |
| ど、 | 接続助詞 |
| こころざし | ー |
| は | 係助詞 |
| せ | サ行変格活用「す」の未然形 |
| む | 意志の助動詞「む」の終止形 |
| と | 格助詞 |
| す。 | サ行変格活用「す」の終止形 |
主な出典
【土佐日記「帰京」】
中垣こそあれ、一つ家のやうなれば、望みて預かれるなり。さるは、便りごとに物も絶えず得させたり。今宵、「かかること。」と、声高にものも言はせず。いとはつらく見ゆれど、こころざしはせむとす。