マタラム朝とは
マタラム朝（古マタラム朝）は、717年頃から929年頃にかけてジャワ島で栄えたヒンドゥー・仏教の王国です。この王国は、特に中央ジャワにおいて重要な文化的および政治的な中心地となりました。マタラム朝は、後に成立するマタラム王国とは別のため、古マタラム朝とも呼ばれます。
国の成立と発展
古マタラム朝は、8世紀初頭に成立し、最初の王はサンジャヤとされています。彼の治世の下で、王国は急速に発展し、周辺地域に対する影響力を強めました。王国の成立当初は、仏教が主流でしたが、後にヒンドゥー教が広まり、両宗教が共存する文化が形成されました。
文化的な成果
古マタラム朝は、特に建築と彫刻において顕著な成果を上げました。プランバナン寺院群やボロブドゥール寺院などの壮大な寺院がこの時期に建設され、これらは後のインドネシア文化に大きな影響を与えました。これらの寺院は、ヒンドゥー教と仏教の両方の信仰を反映しており、王国の宗教的多様性を示しています。
政治的な変遷
古マタラム朝は、時代とともに内部の権力闘争や外部からの侵攻に直面しました。特に、9世紀には仏教の影響が強まりましたが、後にヒンドゥー教の影響が再び強くなりました。王国は、徐々に衰退し、最終的にはジャワ島の他の王国に取って代わられることとなりました。
