しろし/白し
このテキストでは、ク活用の形容詞「
しろし/白し」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。
形容詞・ク活用
未然形 | しろく | しろから |
連用形 | しろく | しろかり |
終止形 | しろし | ◯ |
連体形 | しろき | しろかる |
已然形 | しろけれ | ◯ |
命令形 | ◯ | しろかれ |
「しろし」には
・白し
・著し
などの用法があり、意味が異なる。ここでは「白し」の解説を行う。
■意味1
色が白い。
[出典]:
百人一首 中納言家持
「かささぎの 渡せる橋に 置く霜の
白きを見れば 夜ぞふけにける」
[訳]:かささぎが(天の川に)渡した橋に降りた霜が
白いのを見ると、夜が更けたのだな(と感じます)
■意味2
明るい、輝いている。
[出典]:荒れたる宿の 徒然草
「夜深く急ぐべき所のさまにもあらねば、少したゆみ給へるに、隙(ひま)白くなれば、...」
[訳]:夜遅くに急で帰らなければならないような場所でもないので、少し気を緩めていらっしゃるとと、(戸の)隙間が明るくなっていくので、...