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make forについて1

著者名: Satow
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Make for~「~に向かう」という熟語があります。この熟語はどう考えればいいでしょうか。以下の例文を見てください。

1) He left for Canada at the beginning of April.
(彼は4月の初めにカナダに向かった)
2) I'm heading for the U.S.A next week.
(来週アメリカに行きます)
3) She dashed for the elevator.
(彼女はエレベーターに向かって駆け出した)
4) He's starting for Paris tomorrow.
(彼は明日パリに出発する予定だ)

どうでしょうか。いずれも〔自動詞+for+場所〕の形になっており、この形の基本的な意味は「~に向かう」となるのです。だから、〔make for+場所〕という形でも、基本的イメージは同じになるのです。でも、どうしてmake for~が「~に向かう」という意味になるのでしょうか。

実は、ちょっと古い英語のようですが、〔make+場所〕「~に何とかたどり着く、間に合う」という表現もあるのです。だからmake for~「~に向かう」になるのです。

5) The ship made the port.
(船は港に着いた)
6) The ship made for the port.
(船は港に向かった)

え? どういうことかって?? では、以下の2つの例文を見てください。どのような違いがあるのでしょうか。

7) Tom kicked Jim.
8) Tom kicked at Jim.

7)では、TomとJimの間には1語あるだけですが、8)では2語あります。この表現上の距離感が意味上の距離感に対応します。だから、7)では「トムは実際にジムを蹴った」となりますが、8)では「トムはジムを蹴ろうとしたが、実際に蹴ったかどうかは前後の文脈次第」という意味になり、必ずしも蹴ったとは限らないのです。つまり、7)では表現上でも現実の上でも両者の距離は近く、だから現実にトムはジムに触れているのに対して、8)では表現上も現実でも距離は遠く、トムはジムに触れられないかもしれないのです(この私の言い回しは必ずしも正確ではありませんが、ここではわかりやすさを優先します)。この関係はhitとhit at, reachとreach for, searchとsearch for, そして〔make 場所〕と〔make for 場所〕などにもおおむね当てはまるのです。

A make B  「AはBに到達する」(=AはBに触れる、到達する)
A make for B「AはBに向かう」(=AはBに触れていない、到達していない)

ちなみに、makeの基本的イメージは「力を加えて何らかの状況や物を作りだす」といったものだと考えられます。「力を加える」のだから「頑張っている」イメージを伴います。だから、〔make 場所〕では「~に何とか到達する」という意味になり、また〔make for 場所〕では「~に(急いで)向かう」という意味になります。

加えれば、leave for~は「(何らかの場所から離れて)~に向かう」、head for~は「(頭などを~に向ける)~に向かう」、start for~は「(突然動き出して)~に向かう」といったイメージになるかと思われます。

また、make itという熟語については、「何とか到達する」「何とか間に合う」「待ち合わせる」などの訳があり、さらにこれを比喩的に用いて「成功する」という訳にもなりますが、これも元々は〔make 場所〕に由来するのです。


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