はづかしげなり/恥づかしげなり
形容動詞・ナリ活用
未然形 | はづかしげなら | ◯ |
連用形 | はづかしげなり | はづかしげに |
終止形 | はづかしげなり | ◯ |
連体形 | はづかしげなる | ◯ |
已然形 | はづかしげなれ | ◯ |
命令形 | はづかしげなれ | ◯ |
■意味1
(こちらが恥ずかしくなるほど)
すぐれている、立派だ。
[出典]:
女郎花 紫式部日記
「橋の南なる女郎花のいみじう盛りなるを、一枝折らせ給ひて、几帳の上よりさしのぞかせ給へる御さまの、いと
恥づかしげなるに...」
[訳]:(遣り水にかけられた)橋の南にある女郎花でたいそう真っ盛りであるのを、一枝お折りになって、几帳の上からちょっと顔をお出しなさるご様子が、たいそう
ご立派でいらっしゃるので...
■意味2
恥ずかしそうである、恥じ入っている様子である。
[出典]:
肝試し 大鏡
「中関白殿、粟田殿などは、げにさもとや思すらむと、
恥づかしげなる御気色にて、ものものたまはぬに...」
[訳]:中関白殿や粟田殿などは、本当に(父上が)お思いになっていらっしゃるとおりであろうと、
恥じ入っているご様子で、一言もおっしゃらないのですが...