きざす/萌す/兆す
サ行四段活用
未然形 | きざさ |
連用形 | きざし |
終止形 | きざす |
連体形 | きざす |
已然形 | きざせ |
命令形 | きざせ |
■意味1:自動詞
芽ぐむ、芽ばえる、萌えだす。
[出典]:
世に従はん人は 徒然草
「木の葉の落つるも、まづ落ちて芽ぐむにはあらず。下より
きざしつはるに堪へずして落つるなり。」
[訳]:木の葉が散るのも、最初に葉が散って(その後に)芽を出しはじめるのではありません。(葉の)下から
芽ぐみ、芽がふくらむのに持ちこたえずに(葉が)散るのです。
■意味2:自動詞
物事が起ころうとする、始まろうとする、思いが生じる。
[出典]:ある大福長者の 徒然草
「所願心にきざす事あらば...」
[訳]:願望が心に生じることがあれば...