ぜひもしらず/是非も知らず
このテキストでは、古文単語「
ぜひもしらず/是非も知らず」の意味、解説とその使用例を記している。
成り立ち
名詞「ぜひ」、係助詞「も」、ラ行四段活用「知る」の未然形「知ら」そして打消の助動詞「ず」の連用形「ず」が一語になったもの。
連語
■意味
我を忘れて、夢中になって。
[出典]:
尼、地蔵を見奉ること 宇治拾遺物語
「尼、見るままに
是非も知らず、臥しまろびて、おがみ入りて、土にうつぶしたり。」
[訳]:尼は、見るやいなや
我を忘れて、(あまりの嬉しさに)転げまわり、ひたすら拝み込み、地面に身を伏せてしまいました。