とまれかくまれ/とまれかうまれ
このテキストでは、古文単語「
とまれかくまれ/とまれかうまれ」の意味、解説とその使用例を記している。
連語
副詞「と」、係助詞「も」、ラ行変格活用「あり」の命令形「あれ」、副詞「かく」、係助詞「も」、ラ行変格活用「あり」の命令形「あれ」がくっついた「ともあれかくもあれ」が変化したもの。
※「とまれかうまれ」は「とまれかくまれ」のウ音便。
■意味
いずれにしても、ともかく。
[出典]:
帰京 土佐日記
「忘れがたく、口惜しきこと多かれど、え尽くさず。
とまれかうまれ、疾く破りてむ。 」
[訳]:忘れることもできず、残念なことも多いが、書き尽くすことはできない。
いずれにしても、(こんな日記は)早く破ってしまおう。