ものさわがし/物騒がし
このテキストでは、シク活用の形容詞「
ものさわがし/物騒がし」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
形容詞・シク活用
未然形 | ものさわがしく | ものさわがしから |
連用形 | ものさわがしく | ものさわがしかり |
終止形 | ものさわがし | ◯ |
連体形 | ものさわがしき | ものさわがしかる |
已然形 | ものさわがしけれ | ◯ |
命令形 | ◯ | ものさわがしかれ |
■意味1
なんとなく騒がしい、ざわざわしていて落ち着かない。
[出典]:少将乞請 平家物語
「夜辺、何となう世の物騒がしう候しを...」
[訳]:昨晩、なんとなく世間がざわざわしていて落ち着かないので...
■意味2
せっかちである、慌ただしい、気が早い。
[出典]:
或者、子を法師になして 徒然草
「余りに
物騒がし。雨止みてこそ。」
[訳]:あまりにも
せっかちだ。雨がやんでから(にしたらよいではないですか)。