宇治拾遺物語『検非違使忠明のこと』
ここでは、宇治拾遺物語『検非違使忠明のこと』でテストに出題されそうな問題をピックアップしています。
この話は今昔物語集や古本説話集にも収録されていますが、書籍によって多少内容が異なります。
※
今昔物語集『検非違使忠明』テストで出題されそうな問題
次の文章を読み、問いに答えよ
これも今は昔、忠明といふ検非違使ありけり。
(Q2)それが若かりけるとき、清水の橋のもとにて京童部どもといさかひをしけり。京童部、手ごとに刀を抜きて、忠明を立てこめて
Q3殺さむとしければ、忠明も太刀を抜きて、御堂ざまに上るに、御堂の東のつまにも、
Q4あまた立ちて向かひ合ひたれば、内へ逃げて、蔀のもとを脇に挟みて前の谷へ躍り落つ。蔀、風にしぶかれて、谷の底に、鳥の居るやうに、やをら落ちにければ、それより逃げて往にけり。京童部ども谷を見おろして、
Q5あさましがり、立ち並みて見けれども、
Q6すべきやうもなくて、やみにけりとなむ。
問題
■Q1:「検非違使、若男、京童部、御堂、蔀」を現代仮名遣いで記せ。
■Q2:「それが若かりけるとき」の「それ」とは誰をさすか。文中の言葉で答えよ。
■Q3:「殺さむ」を現代語訳しなさい。
■Q4:「あまた立ちて向かひ合ひければ」を現代語訳しなさい。
■Q5:「あさましがり、立ち並みて見けれども」を現代語訳しなさい。
■Q6:「すべきやうもなくて」を主語に明確にしながら現代語訳しなさい。
■次ページ:解答と現代語訳