スパルタの成立
紀元前1000年頃、ギリシア人一派の
ドーリア人という人々が、
ペロポネソス半島に移動します。この時、ペロポネソス半島南部のラコニア平原には、先住民が暮らしていましたが、ドーリア人はこれを武力で制圧し、この地域に
スパルタというポリスを作りました。
スパルタはその成立過程から
征服型ポリスの典型で、以後も軍事力の増強に力を入れていきます。
ドーリア人とは、西方方言群のギリシア人のことで、紀元前12世紀頃に鉄器を持ってギリシア人の第2波としてバルカン半島北部から南下し、ギリシア地域に定住した人々のことです。ちなみにアテネは、紀元前20世紀ころに南下した第1波のイオニア人が作ったポリスです。
このスパルタの政治の基礎を築いたのが、
リュクルゴスという伝説的な立法者です。
(リュクルゴス)
彼は、スパルタのさまざまな社会制度を整え、スパルタ教育などと共に常に戦時に対応できる市民を育てたとされています。