たへがたし/堪へ難し
このテキストでは、ク活用の形容詞「
たへがたし/堪へ難し」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
形容詞・ク活用
未然形 | たへがたく | たへがたから |
連用形 | たへがたく | たへがたかり |
終止形 | たへがたし | ◯ |
連体形 | たへがたき | たへがたかる |
已然形 | たへがたけれ | ◯ |
命令形 | ◯ | たへがたかれ |
■意味
我慢できない、これえきれない、苦しい、つらい。
[出典]:
これも仁和寺の法師 徒然草
「とかくすれば、首のまはり欠けて、血垂り、ただ腫れに腫れみちて、息もつまりければ、打ち割らむとすれど、たやすく割れず。響きて
堪へがたかりければ、かなはで...」
[訳]:(抜こうと)あれこれとすると、首の周りは傷ついて、血が垂れ、ひたすら腫れに腫れ、息も詰まってきたので、(足鼎を)たたき割ろうとするのだが、簡単には割れない。(足鼎をたたいたときの音が頭に)響いて
我慢できなかったので、(打ち割ることは)できず...