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古文単語「うちいる/打ち入る」の意味・解説【ラ行四段活用/ラ行下二段活用】

著者名: 走るメロス
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うちいる/打ち入る

このテキストでは、古文単語「うちいる/打ち入る」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

※「うちいる」には、
①ラ行四段活用
②ラ行下二段活用
の用法がある。

①ラ行四段活用

未然形うちいら
連用形うちいり
終止形うちいる
連体形うちいる
已然形うちいれ
命令形うちいれ


意味:自動詞

(敵陣などに)
攻め入る、勢い良く入る

[出典]:泊瀬六代 平家物語
「物具したる者ども打ち入るを見て、後ろより落ちにけり。」

[訳]:武装した者たちが攻め入るのを見て、後方から逃げました。




②ラ行下二段活用

未然形うちいれ
連用形うちいれ
終止形うちいる
連体形うちいるる
已然形うちいるれ
命令形うちいれよ


意味1:他動詞

入れる、納める

[出典]竹取物語
「...とて、手にうち入れて家へ持ちて来ぬ。」

[訳]:...と言って、手のひらにいれて、家へ持ってきました。


意味2:他動詞

(賭博などに金品を)
つぎ込む

[出典]:ばくちの負けきはまりて 徒然草
「ばくちの負けきはまりて、残りなく打ち入れんとせんにあひては、打つべからず。」

[訳]:ばくちで負け込んで、残りもなく(手持ちのすべてを)つぎこもうとする人に出会ったら、打ってはならない。


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ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse
全訳読解古語辞典 第四版 三省堂

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