建築
平重衡によって焼かれた東大寺の再建を俊乗房重源が行い、この時の建築様式を
大仏様(天竺様)といいます。
禅宗では、
禅宗様(唐様)という建築様式が伝えられ、
円覚寺舎利殿がこの方式で建立され、全国に広がりました。
大仏様・禅宗様に対し、旧来の建築様式は和様とよばれ、興福寺は和様を取り入れました。またこれらを複合的に取り入れた折衷様も生まれました。
住宅建築では
武家造が発達しました。
彫刻
彫刻では、東大寺再建に際して、
運慶・快慶・湛慶らの
慶派が活躍しました。
この他にも写実的な肖像彫刻の傑作が生まれ、六波羅蜜寺の空也上人像(康勝作)・東大寺俊乗堂の重源像・鎌倉明月院の上杉重房像などがあります。鋳造の仏像としては、鎌倉高徳院の阿弥陀如来像があります。
絵画
肖像画の似絵・頂相も盛んになりました。似絵は
藤原隆信・信実親子が代表的な絵師です。頂相は僧の間で始まった絵画で、後の室町時代に全盛期となります。その他、絵巻物も描かれ『法然上人行状絵図』『一遍上人絵図』『平治物語絵巻』『蒙古襲来絵巻』などが有名です。
書道・工芸
書道では、伏見天皇の皇子青蓮院尊円入道親王が
青蓮院流(御家流)をはじめます。工芸では甲冑や刀剣制作の技術が発達し、甲冑では
明珍家、刀剣では
京都の粟田口吉光・鎌倉の岡崎正宗・備前の長船長光・越中の郷義弘などの名工が現れました。宋や元の影響を受け、六朝時代以来の白磁、南宋で盛んになった青磁が輸入され、その影響で陶器も生産されるようになりました。