はじめに
分詞とは
~している、
~された と訳す場合に使用される文法テクニックです。分詞には
現在分詞と
過去分詞の2種類があります。
現在分詞は
動詞の原形~ingで表し、過去分詞は
have(has)+過去分詞で表します。
あれ? 動詞の原形~ing って
動名詞のことじゃなかったでしたっけ?また have+過去分詞 も
完了形で出てきた文法ですよね。
そうなんです、実は
使い方は同じなんです。しかし、
意味が大きく変わってきます。
使い方は同じなのに意味は違う。
分詞という1つのくくりなのに、動詞の原形~ingだのhave+過去分詞だのと2つの使い方がある。これが分詞をややこしくしている理由なんですね。
分詞の使い方
では、分詞とは主にどのような場面で使われるのでしょうか。
分詞には2つの意味があります。
現在分詞 | ~ing | ~している |
過去分詞 | have+過去分詞 | ~された |
これは分詞の使い方を覚える上でキーとなるものなので、まず頭に入れておいて下さい。
~している
The boy
talking to the teacher is Tom. 先生と話している男の子はトムです。
この例文のように
~しているというときに使うのが現在分詞と呼ばれる分詞です。
この文章には実は裏があります。
The boy
who is talking to the teacher is Tom.
というように、本来であれば関係代名詞を使って書くのが正しい表現です。
実はこの関係代名詞 who is は
省略が可能なんですね。
このように覚えると、作文などをするときに楽です。
しかし、必ずしもこのようなパターンだけではありません。
We are looking at the
setting sun.
沈みかけている夕日をながめていました。
この文章の場合、関係代名詞を使って書き換えることはできませんね。
なぜなら setting がかかるのは1つ後ろにある名詞 sun だからです。
分詞1語で名詞を修飾する場合、普通は分詞をその名詞の前におくのが通例です。
この分詞1語というのがポイントです。
The boy
talking to the teacher is Tom. を
Talking to the teacher boy is Tom.とかTalking boy to the teacher is Tom.とはできません。
分詞1語で名詞を修飾していませんからね!
次回は「~された」と訳す
過去分詞」について説明します。