いさむ/勇む
このテキストでは、古文単語「
いさむ/勇む」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。
「いさむ」には
・
いさむ/諌む/禁む(マ行下二段活用)
・勇む(マ行四段活用/マ行下二段活用)
の用法があるが、ここでは「勇む」についてみていく。
マ行四段活用
未然形 | いさま |
連用形 | いさみ |
終止形 | いさむ |
連体形 | いさむ |
已然形 | いさめ |
命令形 | いさめ |
■意味1:自動詞
激しく興奮する。
[出典]:
徒然草 兼好法師
「「これは
勇める馬なり」とて、鞍を置き換へさせけり。」
[訳]:「これは
激しく興奮している馬だ。」といって、鞍を別の馬に付け替えさせました。
マ行下二段活用
未然形 | いさめ |
連用形 | いさめ |
終止形 | いさむ |
連体形 | いさむる |
已然形 | いさむれ |
命令形 | いさめよ |
■意味1:他動詞
励ます、慰める。
[出典]:平治物語
「「あまりに臆れたればいさむるなり」とて、太刀をさゝれぬ。」
[訳]:「あまりにも気後れしているので励ますのだ。」といって、刀を差した。
※参照:
いさむ/勇むの解説