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9_80 文章の読み解き / 文章の読み解き

発心集『数寄の楽人』テストで出題されそうな問題

著者名: 走るメロス
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発心集『数寄の楽人』

このテキストでは、発心集の中の『数寄の楽人』でテストに出題されそうな問題をピックアップしていきます。 書籍によっては、『時光茂光の数寄天聴に及ぶ事』と題するものもあるようです。

次の文章を読み、問いに答えよ


中ごろ、市正時光といふ笙吹きありけり。茂光といふ篳篥師と囲碁を打ちて、同じ声に裹頭楽 を唱歌にしけるが、おもしろくおぼえけるほどに、内よりとみのことにて時光を召しけり。

御使ひ至りて、この由を言ふに、いかにも、耳にも聞き入れず、ただもろともにゆるぎあひて、ともかくも申さざりければ、御使ひ、帰り参りて、この由をありのままにぞ申す。いかなる御戒めかあらむと思ふほどに、

いとあはれなる者どもかな。さほどに楽にめでて、何ごとも忘るばかり思ふらむこそ、いとやむごとなけれ。王位は口惜しきものなりけり行きてもえ聞かぬこと

とて、涙ぐみ給へりければ、思ひのほかになむありける。

これらを思へば、この世のこと思ひ捨てむことも、数寄はことにたよりとなりぬべし。

問題

Q1:「笙」、「篳篥」を現代仮名遣いで記しなさい。


Q2:「とみのこと」の文章中での意味を答えなさい。


Q3:「御使ひ至りて、この由を言ふに」の「この由」とはどのようなことを指すか答えなさい。


Q4:「もろともに」とは誰と誰のことを指すか答えなさい。


Q5:「何ごとも忘るばかり思ふらむこそ」の「こそ」の結びを文中より抜き出しなさい。


Q6:「王位は口惜しきものなりけり」とあるが、帝がこのように口にした理由を文中より抜き出しなさい。


Q7:「行きてもえ聞かぬこと」を現代語訳しなさい。


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『教科書 国語総合 古典編』 東京書籍
佐竹昭広、前田金五郎、大野晋 編1990 『岩波古語辞典 補訂版』 岩波書店

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