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沙石集『歌ゆえに命を失ふ事(天徳の御歌合のとき〜)』の品詞分解

著者名: 走るメロス
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沙石集『歌ゆえに命を失ふ事・兼盛と忠見』 の品詞分解

このテキストでは、沙石集の一節『歌ゆえに命を失ふ事』(天徳の御歌合のとき、兼盛、忠見、ともに 御随身にて~)の品詞分解を記しています。書籍によっては『兼盛と忠見』と題するものもあるようです。



現代語訳

沙石集『歌ゆえに命を失ふ事(天徳の御歌合のとき〜)』の現代語訳

沙石集とは

沙石集は、鎌倉時代中期に無住(むじゅう)によって書かれた仏教説話集です。

品詞分解

※名刺は省略しています。


天徳の御歌合のとき、兼盛、忠見、ともに御随身にて、左右についてけり。初恋といふ題を給はりて、忠見、名歌詠み出したりと思ひて、兼盛もいかでこれほどの歌詠むべきとぞ思ひける。

天徳の御歌合
格助詞
とき、
兼盛、
忠見、
ともに副詞
御随身
にて、格助詞
左右
格助詞
ついカ行四段活用・連用形のイ音便
完了の助動詞・連用形
けり。過去の助動詞・終止形
初恋
格助詞
いふハ行四段活用・連体形
格助詞
給はりラ行四段活用・連用形
て、接続助詞
忠見、
名歌
詠み出だしサ行四段活用・連用形
たり完了の助動詞・終止形
格助詞
思ひハ行四段活用・連用形
て、接続助詞
兼盛
係助詞
いかで副詞
これ代名詞
ほど
格助詞
詠むマ行四段活用・終止形
べき可能の助動詞・連体形
格助詞
係助詞
思ひハ行四段活用・連用形
ける。過去の助動詞・連体形



「恋すてふわが名はまだき立ちにけり人知れずこそ思ひそめしか」

恋すサ行変格活用・終止形
てふ連語
代名詞
格助詞
係助詞
まだき副詞
立ちタ行四段活用・連用形
完了の助動詞・連用形
けり詠嘆の助動詞・終止形
知れラ行下二段活用・未然形
打消の助動詞・連用形
こそ係助詞
思ひそめマ行下二段活用・連用形
しか過去の助動詞・已然形



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全訳読解古語辞典 第四版 三省堂
『教科書 高等学校古典B』 第一学習社
佐竹昭広、前田金五郎、大野晋 編1990 『岩波古語辞典 補訂版』 岩波書店
ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse

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