平均変化率とは
微分について学習する前に、まず
平均変化率について学習します。
平均変化率というと難しそうにきこえますが、実はもうすでに学習しています。中学生のときに学習した、
直線の傾きを求める方法、覚えていますか?
試しに次の問題を解いてみましょう。
[問題]
2点(1,2)、(2,4)を通る直線の傾きを求めてみましょう。
与えられた2点(1,2)、(2,4)をみてみると、
・xの値が1から2に"1"だけ増加しました。
・yの値が2から4に"2"だけ増加しました。
つまり傾きは、
yの増加量÷xの増加量
で求めていますね。この式で求まる値のことを、微分の分野では
平均変化率といいます。
練習問題
[問題]
2次関数f(x)=2x²について、
(1) xが1から2まで変化するときの平均変化率
(2) xが−2から0まで変化するときの平均変化率
そそれぞれ求めなさい。
■(1) xが1から2まで変化するときの平均変化率
先ほど、平均変化率は
yの増加量÷xの増加量
で求めるとかきましたが、この問題では"y"が"f(x)"となっています。難しく考えないようにしましょう。ただ"y"を"f(x)"に置き換えるだけです。
f(1)=2×1²=2
f(2)=2×2²=8
■(2) xが−2から0まで変化するときの平均変化率
f(−2)=2×(−2)²=8
f(0)=2×0²=0