19世紀欧米の文化で押さえておきたいポイント
※赤字部分が問題に出そうな部分です。赤色の暗記シートなどで隠して見てください。
古典主義文学
・19世紀には、古代ギリシア・ローマ文化を尊重する古典主義が盛んになった。その後、ロマン主義へとかわった。
ゲーテ(独) | ドイツ古典主義文学を大成した文豪。著作『ファウスト』『若きウェルテルの悩み』 |
シラー(独) | 詩人・劇作家。著作『群盗』 |
ノヴァーリス(独) | 詩人。著作『青い花』 |
シュレーゲル兄弟(独) | 詩人。著作『文学対話』 |
ヘルダーリン(独) | ドイツのロマン派詩人。 |
グリム兄弟(独) | 言語学者。著作『グリム童話集』 |
ハイネ(独) | 詩人。著作『歌の本』 |
スタール夫人(仏) | 女流作家。ネッケルの娘。 |
ユーゴー(仏) | 小説家。著作『レ=ミゼラブル』 |
ワーズワース(英) | 詩人。著作『叙情詩選』 |
スコット(英) | 歴史小説家。著作『湖上の美人』『アイヴァンホー』 |
バイロン(英) | 詩人。著作『チャイルド=ハロルドの巡礼』ギリシア独立戦争に参加 |
エマーソン(米) | 詩人。著作『自然論』『代表的人物』 |
ホーソン(米) | 作家。著作『緋文字』 |
ホイットマン(米) | 詩人。著作『草の葉』 |
プーシキン(露) | 小説家。著作『大尉の娘』『オネーギン』 |
写実主義
・19世紀半ばにフランスでロマン主義の反動として写実主義(リアリズム)がおこった。
スタンダール(仏) | 小説家。著作『赤と黒』 |
バルザック(仏) | 作家。著作『人間喜劇』 |
フロベール(仏) | 小説家。著作『ボヴァリー夫人』 |
サッカレー(英) | 作家。著作『虚栄の市』 |
ディケンズ(英) | 作家。著作『二都物語』『オリヴァ=トゥイスト』 |
ゴーゴリ(露) | 作家。著作『検察官』『死せる魂』『鼻』 |
トゥルゲーネフ(露) | 作家。著作『猟人日記』『父と子』 |
ドストエフスキー(露) | 作家。著作『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』 |
トルストイ(露) | 作家。著作『戦争と平和』『アンナ=カレーニナ』 |
チェーホフ(露) | 作家。著作『桜の園』 |
自然主義
・19世紀後半からは、写実主義をさらに強調した自然主義が生まれた。
ゾラ(仏) | 作家。著作『実験小説論』『居酒屋』ドレフュス事件で軍部を批判 |
モーパッサン(仏) | 作家。著作『女の一生』 |
イプセン(諾) | 詩人。著作『人形の家』 |
ストリンドベリ(典) | 作家。著作『父』『令嬢ジュリー』 |
ボードレール(仏) | 象徴主義作家。著作『悪の華』 |
ランボー(仏) | 象徴主義詩人。 |
古典主義絵画
・18世紀後半から19世紀はじめにかけて、古代ギリシア・ローマを模範とする格調高い古典主義絵画がおこった。
ダヴィド(仏) | 古典主義画家。代表作『ナポレオンの戴冠式』 |
アングル(仏) | 古典主義画家。代表作『グランド=オダリスク』 |
ロマン主義絵画
・19世紀初めからおこった情熱的な美術様式。
ドラクロワ(仏) | ロマン主義画家。代表作『民衆を導く自由の女神』 |
自然主義絵画
・その後、古典主義やロマン主義の誇張をやめ、ありのままの素材を描こうとした自然主義絵画がおこった。
ミレー(仏) | 自然主義画家。代表作『晩鐘』『落穂拾い』 |
ゴヤ(西) | ロマン派・自然派でないロココ式の画家。代表作『5月3日の処刑』 |
写実主義絵画
・19世紀半ばのフランスでは、自然や人間生活を客観視する写実主義がおこった。
ドーミエ(仏) | 写実主義画家。 |
ミレー(仏) | 写実主義画家。代表作『石割り』 |
印象派
・19世紀後半に、現れた光や色彩を重視する印象派がフランスでおこった。
マネ(仏) | 印象派画家。代表作『草上の昼食』『笛を吹く少年』 |
モネ(仏) | 印象派画家。代表作『睡蓮』『落穂拾い』 |
ルノワール(仏) | 印象派画家。代表作『ムーラン=ド=ラ=ギャレット』 |
・この後、印象派を更に発展させた後期印象派が生まれた。
セザンヌ(仏) | 後期印象派画家。代表作『台所のテーブル』 |
ゴーギャン(仏) | 後期印象派画家。晩年はタヒチで暮らす。代表作『タヒチの女』 |
ゴッホ(仏) | 後期印象派画家。代表作『ひまわり』『自画像』 |
ロダン(仏) | 彫刻家。代表作『考える人』 |
・19世紀末からは、アール=ヌーボーという芸術様式が広まった。エミール=ガレやクリムトが代表作家である。
古典派音楽
・18世紀後半から19世紀はじめにかけて、ウィーンで盛んになった均整のとれた古典派音楽が盛んになった。
ハイドン(墺) | 古典主義音楽家。代表作『交響曲第104番ロンドン』 |
モーツァルト(墺) | 作曲家。代表作『アイネ=クライネ=ナハトムジーク』 |
ベートーヴェン(独) | 作曲家。代表作『交響曲第9番合唱付き』 |
ロマン派音楽
・19世紀前半からは、古典派音楽から脱却した新しいロマン派音楽ははじまった。
シューベルト(墺) | 作曲家。代表作『ます』 |
ベルリオーズ(仏) | 作曲家。代表作『幻想交響曲』 |
シューマン(独) | 作曲家。代表作『交響曲第4番』 |
リスト(洪) | ピアニスト・作曲家。代表作『メフィスト=ワルツ』 |
ショパン(波) | ピアニスト・作曲家。代表作『革命』 |
ムソルグスキー(露) | 作曲家。代表作『展覧会の絵』 |
チャイコフスキー(露) | 作曲家。代表作『白鳥の湖』 |
ワーグナー(独) | 作曲家。代表作『タンホイザー』 |
スメタナ(捷) | 作曲家。代表作『わが祖国』 |
・19世紀後半からは印象派音楽がおこった。
ドビュッシー(捷) | 作曲家。代表作『海』『牧神の午後への前奏曲』 |
哲学
・哲学の分野では、ドイツ観念論、弁証法哲学、功利主義、実証主義哲学、実存哲学などがおこった。
カント(独) | 哲学者。著作『純粋理性批判』 |
フィヒテ(独) | 哲学者。ベルリン大学初代総長 |
シェリング(独) | 哲学者。 |
ヘーゲル(独) | 哲学者。著作『精神現象論』弁証法哲学を大成した |
フォイエルバッハ(独) | 哲学者。マルクスに影響を与えた |
マルクス(独) | 哲学者・社会主義思想家。著作『共産党宣言』『資本論』 |
ベンサム(英) | 哲学者。功利主義を創始。標語『最大多数の最大幸福』 |
ミル(英) | 哲学者。功利主義を発展させた |
コント(仏) | 哲学者。実証主義を創始。 |
スペンサー(英) | 哲学者。ダーウィニズム(社会進化論)を主張 |
ショーペンハウエル(独) | 哲学者。厭世哲学を主張 |
キェルケゴール(丁) | 哲学者。実存主義哲学の先駆者 |
ニーチェ(独) | 哲学者。著作『超人』 |
フロイト(墺) | 精神医学者。精神分析学を創始。 |
社会科学
マルサス(英) | 古典派経済学者。著作『人口論』 |
リカード(英) | 古典派経済学者。著作『経済および課税の原理』 |
リスト(独) | 経済学者。歴史学派経済学を確立 |
マルクス(英) | 経済学者。著作『資本論』。マルクス経済学を創始 |
ランケ(独) | 歴史家。著作『世界史』。近代歴史学を確立 |
サヴィニー(独) | 法学者。著作『中世ローマ法史』 |
科学と技術
ファラデー(英) | 科学者。電磁気学を発展させた |
マイヤー(独) | 科学者。エネルギー保存の法則を発見 |
レントゲン(独) | 科学者。X放射線を発見 |
キュリー夫妻(波) | 科学者。ラジウムとポロニウムを発見 |
リービヒ(独) | 科学者。有機化学の基礎を確立 |
ダーウィン(英) | 科学者。著作『種の起源』進化論を発表 |
メンデル(墺) | 博物学者。遺伝の法則を発見 |
パストゥール(仏) | 細菌学者。予防接種を確立 |
コッホ(独) | 細菌学者。細菌学の基礎を確立 |
ノーベル(典) | 技術者。ダイナマイトで巨富を得、遺言でノーベル賞を創設。 |
モールス(米) | 電気技師。世界初の電信線を敷設 |
ベル(英) | 電気技師。1876年に電話機を発明 |
マルコーニ(伊) | 電気技術者。1901年に大西洋横断の交信に成功 |
エディソン(米) | 発明家。蓄音機・電灯などを発明 |
ディーゼル(独) | 機械技術者。1897年にディーゼル機関を発明 |
ダイムラー(独) | ガソリン機関を発明し、自動車会社を設立 |
探検
・19世紀は探検の世紀でもあった。オランダのタスマン(タスマニア島・ニュージーランド・フィジー)、イギリスのクック(太平洋〜ニュージーランド)、スウェーデンのヘディン(ロプノール・桜蘭遺跡)、イギリスのリヴィングストン(ヴィクトリアフォール)、アメリカのスタンリー(ヴィクトリアフォール)、アメリカのピアリ(北極点)、ノルウェーのアムンゼン(北極点・南極点)、イギリスのスコット(南極点)など、多くの探検家が活躍した。