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18_80 ヨーロッパ・アメリカの変革と国民形成 / 19世紀欧米の文化

ロマン派の音楽~音楽史~

著者名: モーツァルト
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ロマン派の音楽は、人間の感情や個性を重視している
①ロマン派の時期

19世紀から20世紀の初期
②音楽の特徴

自由を求めるロマン主義の影響で、それまで主流であった「形式の美を追求していた音楽」から、「人間の感情や個性を重視する音楽」に変わっていきました。

この時代は、前期ロマン派後期ロマン派新古典派国民楽派と、大きくわけで4つにわけた見方をすることができます。
前期ロマン派

この時期は、リートと呼ばれる歌曲が主流で、詩的な雰囲気のものが流行しました。また歌劇が、内容・規模ともに発達。更にピアノの改良とともに、ピアノ音楽も発達しました。
シューベルトウェーバーシューマンショパンメンデルスゾーンが代表的な作曲家です。
後期ロマン派

この時期は、文学や絵画的な要素を持った作品(標題音楽)が多くなり、交響詩(※1)や無言歌(※2)など、新しい音楽が生まれました。
ワーグナーベルリオーズリストヴェルディヨハン=シュトラウスサン=サーンスフォスターなどが代表的な作曲家です。

※1交響詩とは、絵画的な内容を表現する管弦楽曲の作品のことです。

※2無言歌とは、「言葉のない歌」の意味で、ロマン時代の伝統的な叙情作品のことです。代表作品はほとんどがピアノ曲になります。
新古典派

ロマン派の流れの中において、古典派の作風を尊重した音楽です。
代表的な作曲家はブラームスです。
国民楽派

北欧諸国を中心に、自国の民族性や国民性を素材に作られた民族主義の音楽です。自国の民謡や郷土音楽、また祖国への想いをテーマとした、民族愛の色合いが濃いということが特徴です。

ロシアでは、チャコフスキーを始め、ロシア5人組と呼ばれるバラキレフボロディンキュイムソルグスキーリムスキー=コルサコフらが活躍し、ボヘミアではスメタナドヴォルザーク、北欧ではグリーグシベリウスらが代表的な作曲家として活躍をしました。

③時代を代表する作曲家

作曲家別名
シューベルト「歌曲の王」
ウェーバー「ドイツ国民歌劇の父」
ロッシーニ「ロマン派歌劇の大家」
ショパン「ピアノの詩人」
ワーグナー「楽劇王」
リスト「ピアノの魔術師」
ヨハン=シュトラウス「ワルツの父」
フォスター「アメリカ音楽の父」
ビゼー「フランス歌劇の大家」
サン=サーンス「フランスのモーツァルト」


この他にも
メンデルスゾーン(結婚行進曲、ヴァイオリン協奏曲が有名)
ヴェルディ(イタリア最大のオペラ作家)
ブラームス(ドイツにおける3Bの一人。残り2人はバッハ、ベートーヴェン)
プッチーニ(イタリアオペラの頂点を築いた1人。)
サラサーテ(ヴァイオリン曲「ツィゴイネルワイゼン)の作曲者)

このように様々な有名作曲家がこの時代に属しています。
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・ロマン派の音楽~音楽史~

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『基本 音楽史』 千蔵八郎責任執筆 音楽之友社 
『世界史用語集』 山川出版社
『「はじめての音楽史 増補改訂版 ー古代ギリシャの音楽から日本の現代音楽まで』 久保田慶一、ほか著 音楽之友社

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