国際的諸運動と世界の一体化で押さえておきたいポイント
※赤字部分が問題に出そうな部分です。赤色の暗記シートなどで隠して見てください。
国際的諸運動のはじまり
・1864年、世界初の国際的な労働者のための組織、
第1インターナショナル(国際労働者協会)がロンドンで結成された。 この協会の創立宣言と規約は、経済学者
マルクスが起草した。その後、ロシアの無政府主義者
バクーニンが参加したが、マルクス派との対立から除名処分となった。第1インターナショナルは、
パリ=コミューンを積極的に支持したため、各国政府から弾圧され、1876年のフィラデルフィア大会で解散した。
・1889年には、新たにパリで
第2インターナショナルが結成された。欧米19カ国の社会主義政党や労働者組合の代表が集まり、ドイツ社会民主党が主導的立場となった。1900年前後より、各国で帝国主義政策が活発になると、しだいに組織内でも対立が始まり、1914年に第一次世界大戦が勃発すると、各国の社会主義政党が自国政府の戦争政策を支持したため、第2インターナショナルは崩壊した。
・
クリミア戦争時、野戦病院で医療に従事した
ナイチンゲールの活躍に影響を受けたスイスの銀行家
デュナンは、のちの
イタリア統一戦争の戦場に衝撃を受け、1863年に赤十字運動を提唱し、
国際赤十字社を設立した。翌年世界16カ国が参加し、赤十字条約が結ばれた。デュナンはその後1901年に、史上初の
ノーベル平和賞を受賞した。
・フランスの教育家
クーベルタンは、1894年に
国際オリンピック委員会(ICO)を発足させ、古代オリンピアの競技会を復活させた。1896年にアテネで第1回大会が開催された。
・各国の産業・技術・製品を展示する国際的な博覧会の
万国博覧会が1851年ロンドンで初開催された。第2回はパリで行われた。
・1874年には、スイスのベルンで万国郵便会議が行われ、翌年郵便物の円滑化を図る
万国郵便連合が発足した。また、1865年には国際通信にかかわる
国際電信連合が組織された。
・1889年、1907年に、ロシアの
ニコライ2世の提唱に基づき万国平和会議が開催された、1901年には、
国際仲裁裁判所が設置されたが、その後の第一次世界大戦を防ぐことができなかった。
世界の一体化
・19世紀以降、イギリスやヨーロッパ各国で
資本主義体制が確立し、
南米・アフリカ・アジアなど全世界的に
人・商品・資本・情報の移動が活発になり、
世界の一体化という状況が生まれた。世界の一体化は、スエズ運河やアメリカ横断鉄道の開通、海底電信ケーブルの敷設などで更に加速した。
・19世紀半ばに
モールスが電信機を発明し、20世紀初めに
マルコーニが大西洋横断無線通信を成功させ、情報革命が起こった。ロンドンには世界初の通信社
ロイターが創設され情報の価値が再認識され、
トマス=クック社が旅行という娯楽を定着させた。