不等式の表す領域を図示する
次の不等式の表す領域を図示してみましょう。
(x+y)(x−y−1)>0
これまでみてきた問題とはちょっと異なりますね。このタイプの不等式は、解き方が決まっていますので、しっかりとその解法をおさえておけば問題ありません。
ポイント
"(x+y)(x−y−1)>0"が成り立つためには
"
(x+y)>0"かつ"(x−y−1)>0"
または
"
(x+y)<0"かつ"(x−y−1)<0"
である必要があります。
"+"と"+"をかけたら"+"、"−"と"−"をかけたら"+"になる、という計算ですね。
つまり"(x+y)(x−y−1)>0"の表す領域は、次の2組の連立不等式
<連立不等式1>
・
(x+y)>0
・
(x−y−1)>0
または
<連立不等式2>
・
(x+y)<0
・
(x−y−1)<0
の表す領域のどちらかということになります。このとき、
1つの座標の中に連立不等式1と連立不等式2の領域を一緒に図示するようにします。
■連立不等式1
まずは連立不等式1の表す領域を図示しましょう。
・
(x+y)>0
・
(x−y−1)>0
連立不等式の表す領域[2本の直線ver.]より、この連立不等式の表す領域は、次のグレー部分になります。
■連立不等式2
続いて連立不等式2の表す領域を図示しましょう。
・
(x+y)<0
・
(x−y−1)<0
連立不等式の表す領域[2本の直線ver.]より、この連立不等式の表す領域は、次のグレー部分になります。
■2つの図を合わせる
最後に2つの図を合わせます。
これが、求める領域です。