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枕草子 原文全集「女ひとりすむ所は」

著者名: 古典愛好家
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女ひとりすむ所は

女ひとりすむ所は、いたくあばれて築土(ついひぢ)などもまたからず、池などある所も水草ゐ、庭なども蓬(よもぎ)にしげりなどこそせねども、ところどころ砂子の中より青き草うち見え、さびしげなるこそあはれなれ。

ものかしこげに、なだらかに修理(すり)して、門いたくかため、きはぎはしきは、いとうたてこそおぼゆれ。
                    
                  
                 
               
                  
                  
                  
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・枕草子 原文全集「女ひとりすむ所は」

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萩谷朴 1977年「新潮日本古典集成 枕草子 下」 新潮社
松尾聰,永井和子 1989年「完訳 日本の古典 枕草子」小学館
渡辺実 1991年「新日本古典文学大系 枕草子・方丈記」岩波書店

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