3次式の因数分解
数学Ⅰでは、
2次式の展開や因数分解について学習をしました。数学Ⅱでは、
3次式の展開や因数分解について学習をします。ここでは3次式の因数分解についてみていきましょう。
展開の公式は4つありましたが、因数分解の公式は次の2つを覚えましょう。
・a³+b³=(a+b)(a²-ab+b²)
・a³-b³=(a-b)(a²+ab+b²)
よく見ると、展開の公式
・(a+b)(a²-ab+b²)=a³+b³
・(a-b)(a²+ab+b²)=a³-b³
を逆さまにしたものですね。
練習問題
因数分解の公式は「考えるより慣れろ」です。様々な問題を解いて展開に慣れていきましょう。
問題 次の式を因数分解せよ
(1) 64x³+125y³
(2) x³-64
■(1) 64x³+125y³
64x³+125y³=(4x)³+(5y)³
a³+b³=(a+b)(a²-ab+b²)の公式より
(4x)³+(5y)³=(4x+5y)(16x²-20xy+25y²)
因数分解を始めるまえに、"(4x)³"のように係数も一緒にまとめることができないか、よく見てみる。
■(2) x³-64
"64"が"4³"なことに気づけると、一発で答えを求めることができます。
x³-64=x³-4³
a³-b³=(a-b)(a²+ab+b²)の公式より、
x³-4³
=(x-4)(x²+4x+4²)
=(x-4)(x²+4x+16)
3乗の因数分解のときには、"○³+△³"または"○³-△³"の形を作ることが重要