工夫して解く1次不等式
1次不等式を解くときに、ちょっとした工夫をすることで楽に計算ができることがあります。練習問題を解きながら、楽に1不等式を解く方法を身につけてみましょう。
練習問題
■(1) 2(x-1)<3x+4
1次不等式の中にカッコが含まれているパターンです。
このようなときは、まず
展開をしてカッコを取り除いてから計算をします。
あとはいつもの不等式ですね。
両辺に-1をかけて
■(2) 1/2+(2/3)x>x/6
1次不等式に分数が含まれているパターンです。
このまま計算することもできますが、このようなときは、
すべての分数の分母の最小公倍数を両辺にかけて、分数を消してしまいましょう。
2,3,6の最小公倍数は6ですね。両辺に6をかけます。
あとはいつもの不等式ですね。
※ちなみに、両辺に負の数をかけるときは、不等号が逆になるので注意しましょう。
■(3) 0.2x+0.9<0.1-0.2x
1次不要式に少数が含まれているパターンです。
このまま計算することもできますが、このようなときは、
両辺を何倍したら少数が消えるかを考えます。この式の場合、両辺に10をかけると少数がなくなって計算がしやすそうですね。
あとはいつもの不等式ですね。
※ちなみに、両辺に負の数をかけるときは、不等号が逆になるので注意しましょう。
まとめ
カッコが含まれていたら、展開をしてから計算にとりかかる
分数が含まれていたら、すべての分母の最小公倍数を両辺にかけて分数を消す
少数が含まれていたら、何倍すれば少数が消えるかを考える
両辺に負の数をかけるときは、不等号が逆になるので注意が必要