絶対値とは
図のように、数直線上に点P(m)と点Q(n)をとります。
このとき、原点Oから点Pまでの距離、原点Oから点Qまでの距離をそれぞれ"|m|"、"|n|"と表し、mの
絶対値、nの
絶対値といいます。
絶対値とは、ある点からある点までの距離
例えば次の数直線をみて絶対値を考えてみましょう。
原点から点A(3)までの距離は"|3|"、原点から点B(-4)までの距離は"|-4|"となります。
絶対値のはずし方
絶対値の問題では、絶対値の記号("||")をはずして計算をすることが多くあります。そのはずし方について、先ほどの"|3|"、"|-4|"を例に考えてみます。はずし方には2パターンあるので、両方をきちんと使い分けられるようにしておきましょう。
■①絶対値の中が0より大きい場合は、絶対値の記号を取り除くだけ
"|3|=3"
となります。では"|1.3|"はどうでしょうか?絶対値の中の数字が1.3>0なので
"|1.3|=1.3"
ですね。では"|0|"はどうでしょう?絶対値の中が0の場合は
"|0|=0"
となりますので覚えておきましょう。
■②絶対値の中が0より小さい場合は、中の数字に-1をかけてから記号を取り除く
※-をとるのではなくて、-1をかけるというのがみそです。
"|-4|=4"
となります。では"|-3|"はどうでしょうか?絶対値の中の数字が-3<0なので-3に-1をかけてから記号を取り除きます。
"|-3|=3"
ではいくつか練習問題を解きながら、絶対値の記号のはずし方に慣れていきましょう。