tan2α=2tanα/(1-tan²α)の証明
2倍角の公式のうち、tan2α=2tanα/(1-tan²α)の証明を行っていきますが、証明を行う前に
tan(α+β)=(tanα+tanβ)/(1-tanαtanβ)が成り立つことを理解しておきましょう。加法定理が成り立つことを前提に証明をしていきます。
証明
tan2αを変形して
とします。ここに
加法定理を用いると、
以上のことから
が成り立つことがわかる。
証明おわり。
練習問題
sinα=1/2のとき、tan2αの値を求めよ。
ただし、0°≦α≦90°とする。
2倍角の公式より、tan2αは、
を用いれば求まることがわかっている。まずはtanαの値を求めなければならない。
sin、cos、tanの関係式に
があるので、まずはcosαの値を求めてから、tanαを計算するようにする。
sinとcosの関係式に、
があるので、これを使ってcosの値を求めていく。
sinα=1/2なのでこれを代入して
ここで、
0°≦α≦90°よりcosα>0なので
cosαの値が求まったので、
にsinαとcosαの値を代入して、tanαを求める。
あとは2倍角の公式にtanαの値を代入して、tan2αの値を求める。
答え:tan2α=√3