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『この世にし楽しくあらば来む世には虫に鳥にも我はなりなむ』現代語訳と解説・品詞分解

著者名: 走るメロス
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はじめに

ここでは、万葉集で詠まれている「この世にし楽しくあらば来む世には虫に鳥にも我はなりなむ」という歌について説明していきます。

原文

この世にし楽しくあらば来む世には虫に鳥にも我はなりなむ

現代語訳

現世で楽しく過ごせる(酒が飲んで笑える)ならば、来世では虫にでも取りにでも、私はなってしまおう。

解説・鑑賞のしかた

この歌を詠んだ大伴旅人は、現世を大切にし、楽しく生きることが何よりも大切だと考えています。来世のことなどは気にせずに、大らかに生きていきたいという思いが込められた歌です。

品詞分解

※名詞は省略しています。

この世
格助詞
副詞
楽しく形容詞・シク活用・連用形
あらラ行変格活用・未然形
接続助詞
カ行変格活用・未然形
湾曲を表す助動詞・連体形
格助詞
係助詞
格助詞
格助詞
係助詞
係助詞
なりラ行四段活用・連用形
強意の助動詞・未然形
意志の助動詞・終止形

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佐竹昭広、前田金五郎、大野晋 編1990 『岩波古語辞典 補訂版』 岩波書店
『教科書 国語総合』 大修館書店

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