はじめに
ここでは、
古今和歌集で詠まれている「
郭公鳴くや五月のあやめ草あやめも知らぬ恋もするかな」という歌について説明していきます。
原文
郭公鳴くや五月のあやめ草あやめも知らぬ恋もするかな
現代語訳(口語訳)
ほととぎすが鳴いているよ。そんな5月に飾るあやめ草ではないけれど、あやめ(物事の道筋)を見失うぐらいの恋をしていることだ。
解説・鑑賞のしかた
5月にかざるあやめ草から、物事の道理や道筋を表す「あやめ」という言葉を連想している点に注視しましょう。
単語
あやめも知らぬ | わけがわからない |
恋もするかな | 「も」は強調の係助詞 |
品詞分解
※名詞は省略しています。
郭公 | ー |
鳴く | カ行四段活用・連体形 |
や | 間接助詞 |
五月 | ー |
の | 格助詞 |
あやめ草 | ー |
あやめ | ー |
も | 係助詞 |
知ら | ラ行四段活用・未然形 |
ぬ | 打消の助動詞・連体形 |
恋 | ー |
も | 係助詞 |
する | サ行変格活用・連体形 |
かな | 終助詞 |