はじめに
中東の一部では、現在でも様々な宗教紛争地域があります。中でもイスラエルには、イェルサレムというユダヤ教、キリスト教、イスラム教の共通の聖地があります。
ここは各宗教が何故争うのかという理由を象徴する場所であるといえます。
それぞれ異なる宗教が何故同じ場所を聖地としているのか。その理由を、ヘブライ人の歴史から紐解いていきましょう。
ヘブライ人の移住
ヘブライ人は
セム語系の民族で、もともとユーフラテス川上流の地域で生活していた人々です。ヘブライというのは異民族からの呼称で、彼らは
イスラエル人と自称していました。ヘブライとイスラエルは同じ民族を指しているのです。
紀元前1500年頃になると、彼らは中東の
パレスチナ地域に移住します。
(パレスチナの衛星写真)
よくニュースで耳にする「パレスチナ問題」のパレスチナは、こんなに古い歴史をもつ地域だったんです。
この移住の際に、パレスチナ人の一部はヒクソスという別の民族と共にエジプトに入ったとされてます。