新規登録 ログイン

3_80 図形 / 1年:扇/柱体/錐体/球/円

角錐と円錐の表面積の求め方

著者名: じょばんに
Text_level_1
マイリストに追加
角錐・円錐の表面積

立体すべての面の面積の合計のことを表面積と言います。例えば次の三角錐の表面積を考えてみましょう。
ALT


表面積を求めよという場合は、右図のように展開をして、4つの面の面積を1つずつ求めてそれらを足すことで、角錐の表面積が求まります。

立体の表面積は、立体を展開してから考える


練習問題

では、早速問題を解いてみましょう。応用問題です。角錐ではなく円錐の表面積を実際に求めてみましょう。次に与えられた条件だけで、円錐の表面積を求めることができるでしょうか。

次の円錐の表面積を求めよ

ALT


◆ポイント
・立体の表面積を求めるために、立体を展開してみる
・円錐の展開図はどのような形であったかを思い浮かべる
底面の円周は、扇の弧と同じ長さということに気づけるか


円錐を展開すると、次のようになります。わかりやすくするために、点O、点A、点Bを図のようにおきます。
ALT


この図から、扇の面積と円の面積をそれぞれ求めて、足したものが円錐の表面積であることがわかりますね。

扇の面積

扇の面積を求める公式は、


でしたね。しかし中心角αの値は、この問題では与えられていなく、この公式を使うのはむずかしいような気がします。ではちょっとアプローチをかえてみましょう。

ポイントにも書きましたが、円錐を展開したときに、底面の円の円周と扇の弧の長さが同じという性質を利用します。

円の円周は、


扇OABの弧の長さは、公式より


となります。これらの値が同じになるので


という式がたてられますね。この式を計算して


が求まります。さて、ようやく扇の中心角の値がわかりました。これを使って扇の面積を求めましょう。扇の面積は、


円の面積

そして底面の円の面積は、


最後に2つを足す

この2つの面積の合計が円錐の表面積となります。



(答)28π
Related_title
もっと見る 

Keyword_title

Reference_title
『やさしくまるごと中学数学』 吉川直樹 Gakken
『教科書 中学校 数学Ⅰ』 数研出版

この科目でよく読まれている関連書籍

このテキストを評価してください。

※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。

 

テキストの詳細
 閲覧数 211,219 pt 
 役に立った数 108 pt 
 う〜ん数 103 pt 
 マイリスト数 0 pt 

知りたいことを検索!

まとめ
このテキストのまとめは存在しません。