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高校古文『多摩川にさらす手作りさらさらに 何そこの児のここだかなしき』わかりやすい現代語訳と品詞分解

著者名: 走るメロス
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『多摩川にさらす手作りさらさらに何そこの児のここだかなしき』現代語訳と解説

このテキストでは、万葉集に収録されている歌「多摩川にさらす手作りさらさらに 何そこの児のここだ悲しき」の現代語訳・口語訳と解説、そして品詞分解を記しています。



万葉集とは

万葉集は、奈良時代末期に成立したとみられる日本に現存する最古の和歌集です。平成の次の元号である「令和」(2019年5月1日〜)の由来となった『梅花の歌三十二首并せて序』をはじめ、天皇や貴族、役人や農民など様々な身分の人々が詠んだ4500以上の歌が収録されています。

原文

多摩川に さらす手作り さらさらに 何そこの児の ここだかなしき

ひらがなでの読み方

たまがはに さらすてづくり さらさらに なにそこのこの ここだかなしき

現代語訳

多摩川にさらしている手作りの布のように、ますます、なんでこの子はこんなにも愛おしいのだろうか



解説

この歌は作者が不明です。東国(都からみて東側。現在の東京や埼玉、神奈川を指す。)を詠んだ歌ということで、この手の歌のことを東歌(あずまうた)と言います。

布を作るとき、布を白くするために水洗いしたり、日光にあてたりする工程がありますが、その工程のことを「さらす」と言います。そしてこの歌は、多摩川にさらした布の美しさと「その児」の可愛さをかけて詠まれています。「その児」は女性を表すのか、それとも幼い子供を表すのかは諸説あります。

単語

多摩川多摩川は関東西部を流れる川で、麻布の特産地でした。
かなしきシク活用の形容詞「かなし」の連体形。「かなしき=悲しい」と訳さないように注意しましょう。ここでは「かなし=かわいい、愛おしい」と訳しています。


品詞分解

※名詞は省略しています。



多摩川
格助詞
さらすサ行四段活用「さらす」の連体形
手作り
さらさらに副詞
副詞
係助詞
代名詞
格助詞
格助詞
ここだ副詞
かなしき形容詞・シク活用「かなし」の連体形



著者情報:走るメロスはこんな人

学生時代より古典の魅力に取り憑かれ、社会人になった今でも休日には古典を読み漁ける古典好き。特に1000年以上前の文化や風俗をうかがい知ることができる平安時代文学がお気に入り。作成したテキストの総ページビュー数は1,6億回を超える。好きなフレーズは「頃は二月(にうゎんがつ)」や「月日は百代の過客(くゎかく)にして」といった癖のあるやつ。早稲田大学卒業。
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佐竹昭広、前田金五郎、大野晋 編1990 『岩波古語辞典 補訂版』 岩波書店
全訳読解古語辞典 第四版 三省堂
ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse
『教科書 高等学校 国語総合 古典編』 東京書籍
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