江戸の三大改革－寛政の改革－

江戸時代には、三大改革と呼ばれる改革があります。改革とは幕府の政策のことです。その三大改革とは、享保の改革、寛政の改革、天保の改革の３つです。この３つの改革の違いがよく出題されますので、おさえときましょう。

このテキストでは、寛政の改革の思想・経済政策・その他幕府の政策の３つの視点からこれらの改革をみていきます。

寛政の改革は、老中松平定信を中心におこなった政策です。松平定信は、徳川吉宗の孫にあたります。



・享保の改革と同じく倹約を国民に訴えた

・寛政異学の禁を出して朱子学以外の学問を勉強することを禁止


・各藩に、米が足りなくなったときのために米をきちんとストックしておくことを命令しました。このことを囲米（かこいまい）と言います。また米だけではなく、民間に穀物もきちんと貯蔵しておくようにさせました。このことを社倉と言います。

・借金で苦しんでいた旗本や御家人を救うために、棄捐令を出して借金の帳消しや利子を下げさせるようにしました。


・ホームレスや仕事がない人たちのために人足寄場と呼ばれる職業訓練所を作りました。今で言うハローワークのようなものです。