江戸時代の交通・インフラ
江戸時代には治安が安定し、都市間を行き来する人や物流が盛んになってきました。
このことから
道路や船などのインフラの整備もすすんでいきました。
五街道
江戸を中心とする5つの道が整備されました街道には旅の足を休めるための
宿場街が発達し、要所には
関所が設けられました。
・東海道
東京の日本橋から京都までを結ぶ街道です。
歌川広重の作品である
東海道五十三次は、この東海道を舞台となっています。
・中山道
中仙道とも書きます。
東京の日本橋から滋賀県の草津までを結ぶ街道です。
・日光街道
東京の日本橋から栃木県の日光までを結ぶ街道です。
・奥州街道
東京の日本橋から福島県の白川までを結ぶ街道です。
日本橋から宇都宮までは、日光街道と奥州街道は同じ道でした。
・甲州街道
甲州街道は、
東京の日本橋から山梨県までを結ぶ街道です。
途中から中山道と合流をします。
海のインフラ
船を使った輸送手段が発達しました。
江戸と大坂の間を
菱垣廻船と
樽廻船と呼ばれる定期船が行き来をしました。また東北側から太平洋にまわってすすむ
東廻り航路と日本海側から下関、瀬戸内海を通って大阪へと進む
西廻り航路が発達し、さらに船の往来が活発になりました。
郵便のインフラ
郵便物を運ぶ手段として、
飛脚と呼ばれる職業が登場しました。
馬ではなく自分の足で走って荷物を届ける仕事ですので、相当の体力を必要としたでしょう。