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23_80 化学基礎:物質の変化 / 化学基礎:化学反応式

化学基礎 化学反応式の問題を一緒に解いてみましょう!~化学反応式の作り方・係数合わせ~

著者名: 藤山不二雄
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化学反応式の作り方・係数合わせ

化学反応式を作る問題を一緒に解いてみましょう。
以下の問題について考えていきます。

プロパン(C₃H₈)が完全燃焼したときの化学反応式を書きなさい


ポイント

ここでポイントになるのは、「完全燃焼」というキーワードです。完全燃焼するということは、酸素と反応をして、プロパンが完全に違う物質に化学変化してしまうということを表しています。

化学反応式をつくる

係数を考えずに化学反応式を書いてみる

係数のことを考えずに化学反応式の左辺を書くと次のようになります。

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つづいて右辺がどうなるのかを考えてみましょう。

プロパンをバラバラにして構成元素同士をかけ合わせてみましょう。

プロパンは炭素「 C」と水素「 H₂ 」から成り立つ物質です。
この「 C」と「 H₂」がそれぞれ酸素「 O₂」と反応をしたらどうなるでしょうか?

炭素「 C」と酸素「 O₂」が反応をすれば二酸化炭素「 CO₂」に、水素「 H₂ 」と酸素「 O₂」が反応をすれば水「 H₂O」ができますね。

つまりプロパンを完全燃焼させると、二酸化炭素ができることがわかります。

よって化学反応式の右辺は、

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となります。

化学反応式の係数をあわせる

ここまでくれば、あとは係数をあわせるだけです。

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の式で係数を合わせやすいのはどれでしょうか?
おそらく炭素「 C」と水素「 H₂ 」だと思います。

まずは左辺と右辺の炭素の数をあわせましょう。
左辺の炭素は3個、右辺の炭素は1個なので、両辺の炭素の数が合うように右辺の炭素を3倍にします。

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続いて水素の数をあわせましょう。左辺の水素は8個なので、右辺の水素も8個になるように4倍にします。

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これで完成ではないので気を抜かないように!きちんと両辺の数があっているのか確認します。

Cの数は3個であっています。Hの数も8個であっています。しかしOの数の両辺で違うので、これを最後に合わせます。右辺のOの数は10個なので、左辺のOの数が10個になるようにします。

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これが答えです。

まとめ

化学反応式をうまく解くこつは、化学反応が起こるとどういう物質ができるのかを知っておくということです。問題によっては与えられているものもありますが、覚えてしまうのが懸命だと思います。
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『化学Ⅰ ニューグローバル』 東京書籍
『教科書 化学Ⅰ』 東京書籍

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