はじめに
ここでは
化学反応式について勉強をしていきましょう。
化学反応とは
水を冷凍庫にいれておくと氷に変化します。また、水を沸騰させると水蒸気に変化します。このように物質は同じでも状態が変わる変化のことを
物理変化と言います。一方で、
あらかじめあった物質が違う物質になってしまうことを
化学反応と言います。
例えば、鉄クギを風雨にさらしておけばサビてきます。これは
鉄が酸化して酸化鉄に化学変化したものです。中学生のときに実験でやった人もいるかもしれませんが、
オキシドールに二酸化マンガンを混ぜると酸素が発生します。これもまた立派な化学反応です。
化学反応式とは、これらの
化学反応を式に表したものなのです。
化学反応式の書き方
では実際に化学反応式を書いてみましょう。水素と酸素から水を作る化学反応を式にしてみます。
■ルールその1
反応する前の物質は左に、反応して精製された物質を右に書きます。そして、左と右の物質は、「→」でつなぎます。
こんな感じになります。
(※この式はあくまでも例なので正しい式ではありません。)
■ルールその2
の式の
係数を揃えなければいけません。
のままだと、
左辺の酸素が2個あるにもかかわらず、右辺の酸素は1個しかない状態で不釣合いですからね。右辺の酸素の数を左辺と揃えるためには、右辺の

を2倍にします。そうすると
という式になります。ところが今度は、左辺の水素が2つなのに右辺の水素は4つになってしまいます。続いて左辺の水素と右辺の水素の数をあわせるために、左辺の水素を2倍にします。
これでようやく右辺と左辺の釣り合いがとれましたね。これで水素と酸素から水を作り出す化学反応式のできあがりです。
化学反応式の係数
それでは、化学反応式の係数をつける練習をしてみましょう。
この式に係数をつけてみましょう。
まず、水素の数に着目します。左辺の水素の数が2個だったのに右辺の水素の数は3個となっています。水素の数は3/2倍になったとしたいところですが、
基本的に化学反応式では分数を使いません。このような場合は、お互いの最小公倍数である6に数を合わせるようにします。
続いて窒素をみてみましょう。おや?先ほど水素の数を合わせるために右辺を2倍にしましがた、これで左辺と右辺のバランスがとれてしまいましたね。ラッキーです。
が正しい答えとなります。
まとめ
係数の付け方のこつは、両辺のバランスをみるということです。
慣れればすぐにできるようになるので、何回も実践を重ねましょう!