この単元では文法の基礎である文系を学びます。
ポイントは5文型と不定詞の名詞的用法となります。
<5文型>
基本的な文の型は5種類です。
どんな複雑な文章であっても、基本的にはこの形を踏襲していることになります。
・文の要素
文型は文の要素の組み合わせ方で決まります。
このため、まず要素がどんなものであるかを理解する必要があります。
S=主語 I, You, We, Tomなど。〜は、〜がの部分。
V=述語 say, writeなど 〜した、〜であるの部分。
O=目的語 〜を、〜にの部分。
C=補語 〜と、〜にの部分。
・文型の種類
5つの文型は以下の通りです。
第1文型 S+V
第2文型 S+V+C
第3文型 S+V+O
第4文型 S+V+O1+O2
第5文型 S+V+O+C
・第1文型 S+V 「〜が…する」
例文1 Many foreign people work in companies.(S+V)
SはMany foreign people(沢山の外国人が)
Vはwork (働いている)
以上が文の要素ですから、文型はS+Vの第1文型ということになります。
間違えやすいポイント1
ここで注意しなければ成らないのが、in companies(会社で)が文の要素でないということです。
基本的に、不定詞のtoを除いて前置詞以下の部分は文の要素ではありません。
良くする間違いが、in companiesなどの前置詞以下の部分をCやOとして文の種類を誤ってしまうことです。
問題でもよく問われる箇所ですので、ここはおさえておきましょう。
・第2文型 S+V+C 「〜は…である」
例文2 My name is Taro Yamada.
SはMy name(私の名前は)
Vはis(〜です)
CはTaro Yamada(山田太郎)
例文3 He looks sleepy.
SはHe(彼は)
Vはlooks(〜に見える)
Cはsleepy(眠そう)
例文4 Naoko became the manager of baseball club.
SはNaoko(ナオコは)
Vはbecame(〜になった)
Cはthe manager of baseball club(野球部のマネージャーに)
以上が文の要素ですから、文型はS+V+Cの第2文型ということになります。
・第3文型 S+V+O 「〜を…する」
例文5 I took some pictures in New york.
SはI(私は)
Vはtook(撮影した)
Oはsome pictures(数枚の写真を)
例文6 American speak English.
SはAmerican(米国人は)
Vはspeak(話す)
CはEnglish(英語を)
以上が文の要素ですから、文型はS+V+0の第3文型ということになります。
間違えやすいポイント2
第2文型と第3文型の判別方法はCがあるかOがあるかということになります。
しかし、慣れないうちはここで間違えてしまうことがあります。
こういうときは、要素が主語とイコールになるかどうかで判別しましょう。
Cは多くの場合主語とイコールになります。
第2文型の例文では、Taro Yamada, sleepy, the managerがCになっていますが、
これらは全て主語とイコールになっていますね。
Taro Yamada=My nameですし、sleepyなのは彼ですし、the managerはNaokoさんです。
対してOの場合、Iはsome pictureではありませんし、AmericanはEnglishではありません。
このようにして、主語との関係に注目する事でCとOを区別する事が出来ます。
・第4文型 S+V+O1+O2 「〜に…〜する」
例文7 I will show you some of my books.
SはI(私が)
Vはshow(〜を見せる)
O1はyou(あなたに)
O2はsome of my books.(いくつかの本を)
例文8 My girl friend gave me a new pen for my birth day.
SはMy girl friend(私の彼女は)
Vはgave(〜を与えた)
O1はme(私に)
O2はa new pen.(新しいペンを)
以上が文の要素ですから、文型はS+V+01+02の第4文型ということになります。
・第5文型 S+V+O+C 「〜を…〜と呼ぶなど」
例文9 You pronounce that *Center of the world*.
SはYou(あなたは)
Vはpronounce(〜と発音する、〜と呼ぶ)
Oはthat(あれを)
Cは*center of the world*(世界の中心と)
例文10 My classmates call him Tommy.
SはMy classmates(私のクラスメートたちは)
Vはcall(〜と呼ぶ)
Oはhim(彼を)
CはTommy (トミーと)
以上が文の要素ですから、文型はS+V+0+Cの第5文型ということになります。
間違えやすいポイント3
ポイント2と同様、第4文型と第5文型の判別もひっかかりやすいポイントです。
しかし、これもCとOの判別のやりかたをおさえておく事で容易になります。
ポイント2ではSとイコールかどうかで判別しましたが、今回はO1とイコールかどうかで判別をします。
例文7や8では、meとa new penやyouとsome of my booksはイコールではありませんね。
対して例文9や10ではthatを*Center of the world*と呼んでいるわけですし、himがTommyと呼ばれている訳です。
このようにして、要素間の関係を確かめる事で文型を判別することができます。
<to不定詞>
これまで文型を学んできましたが、特殊なのがto不定詞です。
toを伴う箇所はSになったり、Oになったり、Cになったりします。
不定詞の「不定」は要素が文章によって変化する「定まっていない」言葉であることを表しています。
例文11 I want to introduce you some of my friends.
SはI(は)
Vはwant(〜したい)
O1はto introduce(紹介すること)
O2はsome of my friends (何人かの私の友達を)
例文12 To read newspaper is fun.
SはTo read newspaper(新聞を読む事は)
Vはis(〜です)
Cはfun(楽しい)
例文13 His dream is to become a musician.
SはHis dream(彼の夢は)
Vはis(〜です)
Cはto become a musician(演奏家になること)
例文11では不定詞がOとなっていますが、12ではSに、そして13ではCになっています。
このように、不定詞は文によって働きが変わる事に注意する必要があります。