5文型ってなに
英語の文は、基本的に5つの文型にわけることができます。
文型って何でしょう。
英文はそもそも主語、動詞、目的語、補語、修飾語(句)などがあつまってできています。こうした文の要素を一定の規則にそって配列したものを文型っていうんですね。
5文型を説明する前に、ここで、各要素の英単語を説明しておきます。
S:Subject(主語)
V:Verb(動詞)
O:Object(目的語)
C:Complement(補語)
M:Modifier(修飾語)
これだけは、どうにか覚えてください。
第1文型<S + V>
第1文型は、
主語と動詞だけで成立する文型です。
S:Subject(主語)+V:Verb(動詞)
頭文字だけとって、第1文型<S + V>ってことです。
He(S) works(V).
(彼は働く。)
この例文でも動詞が使われてますが、動詞は目的語が必要な他動詞と、目的語がいらない自動詞のふたつにわけられます。この文型で使う動詞を、完全自動詞といいます。難しそうに聞こえますが、「完全」とは補語がなくても意味が成立するってことです。
第2文型<S + V + C>
第2文型は、主語と動詞のほかに、主語を説明する
補語が必要な文型です。
S:Subject(主語)+V:Verb(動詞)+C:Complement(補語)
頭文字だけとって、第2文型<S + V + C>ってことです。
第2文型の注意点は、補語になるのは
名詞、代名詞、形容詞で、主語と補語は等しい関係<
S = C>になることです。
My father(S) is(V) a doctor(C).
(私の父は医者です。)
こんなかんじで、<
My father(S) = a doctor>と等しい関係になってますね。
第3文型<S + V + O>
第3文型は、主語と動詞のほかに、動詞の動作の対象を示す
目的語が必要な文型です。
S:Subject(主語)+V:Verb(動詞)+O:Object(目的語)
頭文字だけとって、第3文型<S + V + O>ってことです。
第3文型の注意点は、目的語になるのは名詞、代名詞、不定詞(名詞の働き)、動名詞、名詞節ということです。
I(S) bought(V) a camera(O).
(私はカメラを買いました。)
さっきの第2文型とは、最後がC(補語)かO(目的語)かの違いだけです。C(補語)かO(目的語)の違いかは、主語との関係で判断します。<S = C>だったら補語、<S ≠ O>だったら目的語です。
第4文型<S + V + O + O>
第4文型は、主語と動詞のほかに、
目的語が
2つ必要な文型です。最初の目的語は間接目的語(IO:Indirect Object)といって、「だれに」の意味、後ろは「~に、~を」の意味の直接目的語(DO:Direct Object)といいます。
S:Subject(主語)+V:Verb(動詞)+IO:Indirect Object(間接目的語)+DO:Direct Object(直接目的語)
IOやDOはOで統一し、頭文字だけとって、第3文型<S + V + O + O>ってことです。
第4文型の注意点は、ものや情報などの「何か」が「誰か」のところに移動するときに使うということを把握しておきましょう。また、最初の間接目的語(IO:Indirect Object)が「人」、最後の直接目的語(DO:Direct Object)が「もの」という順番になるっていうきまりがあります。
He(S) bought(V) me(IO) a camera(DO).
(彼は私にカメラを買ってくれた。)
※ただし、次の例文のように、直接目的語(DO:Direct Object)が前に来る場合があります。その時には、それぞれの動詞に対応して、 to または for をつけます。
He(S) gave(V) a camera(DO) to me.
(彼は私にカメラをゆずってくれた。)
toを使う動詞
give,hand,lend,send,show,teach,tellなど
forを使う動詞
buy,cook,find,get,make,orderなど
第5文型<S + V + O + C>
第5文型は、主語と動詞のほかに、動詞の動作の対象を示す
目的語とさらにその目的語を説明する
補語が必要な文型です。
S:Subject(主語)+V:Verb(動詞)+O:Object(目的語)+C:Complement(補語)
頭文字だけとって、第5文型<S + V + O + C>ってことです。
第5文型の注意点は、目的語と補語が等しい関係<
O = C>ってことを理解しましょう。
He(S) made(V) me(O) angry(C).
(彼は私を怒らせた。)
この文型では、
名詞を補語にとる動詞と
形容詞を補語にとる動詞の2つがあります。
名詞を補語にとる動詞
call,choose,elect,make,nameなど
形容詞を補語にとる動詞
find,keep,leave,make,get,turn,paintなど
第5文型の動詞は目的語が必要な他動詞で、この文型で使う動詞を、不完全他動詞といいます。「不完全」とは補語がないと成立しないって意味です。
さっきの第4文型と似てるので、見分け方も紹介します。
<
IO ≠ DO>ならば第4文型
<
O = C>ならば第5文型
この2つを覚えておきましょう!
その他の文型
もう一つ、基本の5文型以外に覚える必要があるのが次の2つの形です。
<There + be動詞 + S + 場所>
<Let's + 動詞の原形>
まとめ
動詞の種類 | 要素 | 文型 |
完全自動詞 | S:Subject(主語)+V:Verb(動詞) | 第1文型 |
不完全自動詞 | S:Subject(主語)+V:Verb(動詞)+C:Complement(補語) | 第2文型 |
完全他動詞 | S:Subject(主語)+V:Verb(動詞)+O:Object(目的語) | 第3文型 |
授与動詞 | S:Subject(主語)+V:Verb(動詞)+IO:Indirect Object(間接目的語)+DO:Direct Object(直接目的語) | 第4文型 |
不完全他動詞 | S:Subject(主語)+V:Verb(動詞)+O:Object(目的語)+C:Complement(補語) | 第5文型 |