アイデンティティ
日本語では「
自己同一性」や「
自我同一性」と訳されている
アイデンティティですが、これは一体どういう意味なのでしょうか。
アイデンティティの確立とモラトリアム
心理学者の
エリクソンは、アイデンティティのことを、「
自分らしさ」または「
自分が自分であること」といった言葉で表しています。
つまり、「自分とは何者なのか」という疑問に対して、「自分はこういう人間だ」という自覚を持つことがアイデンティティの始まりであるとし、このことを
アイデンティティの確立と呼んでいます。
エリクソン
アイデンティティの危機
自分のアイデンティティを持つこと、言葉では簡単には言えますが、実際に自信を持って「自分らしさとは○○なことだ」と言える人はなかなかいないのではないでしょうか。みなさんのように青年期にある人たちは特に、この「自分は何者なのか」という疑問に常に悩まされているのではないかと思います。
自分が何者かもわからず、将来が不安になり、それまでの自分らしさが失われてしまうようなこともあります。そのような状態のことをエリクソンは
アイデンティティの危機と呼びました。