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22_80 人間としての自覚 / 青年期の自己

青年期の特徴とは 3 <パーソナリティ形成>

著者名: John Smith
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パーソナリティとは

パーソナリティは、人格と訳され、個人の心理面での特性や人柄、人としての主体のことを指します。

パーソナリティは、もともとラテン語のペルソナ(仮面)という意味に由来しています。演劇などで仮面をかぶった演者が、それぞれの役割を演じ、その人格が出てくるという意味合いです。


著名なパーソナリティの分類

パーソナリティにはいくつかの類型があります。

権威主義型パーソナリティ

エーリッヒ・フロムによって研究が始められた社会的性格の一つで、ドイツの社会学者アドルノが、ナチスのファシズムとその大衆心理を研究して提唱したパーソナリティです。

強者に従順に、弱者に高圧的。

偏見や差別意識をもつ。

自分が所属している組織への帰属意識が極端に強い。

善悪二元論など、極端な二価値判断をする。

思考が決まりきったステレオタイプになりやすい。

他者を内面ではなく、肩書などの外面で判断する。

上下関係を重視する。

権力や財力を正義と結びつけやすい。

他者を自分の目的達成のための手段として用いることが多い。

簡単に他者を信用しない。

理想に対して冷淡。


外部志向型パーソナリティ

アメリカの社会学者リースマンが、提唱したものです。
近代以降に産業社会が成立すると、大衆の多くが同時代の匿名の他者からの情報(マスメディアなどを通じて発信されたもの)にもとづいて行動するようになったと述べたのです。

これを外部志向型パーソナリティ(他人志向型パーソナリティ)と言います。

性格類型

ドイツの哲学者シュプランガーは、人間をそれぞれが求める価値の違いから6つの類型に分類しました。これを性格類型と言います。

理論型

経済型

審美型

宗教型

権力型

社会型


また、スイスの精神分析学者のユングは、人間の性格を内向型と外向型の2つに分類しました。
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・青年期の特徴とは 3 <パーソナリティ形成>

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『新倫理 高等学校』 清水書院
『倫理 用語問題集』 山川出版社

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