共有結合
H2は、2つの水素原子がくっついてできたものですが、これは
イオン結合とは異なります。
イオン結合は、陽イオンと陰々が反応しあう結合のことでしたものね。
ではこのH2は何結合なのか?というわけですが、この結合のことを
共有結合と言います。
図左のように、Hは価電子を1個ずつ持っています(黒点です。)
この価電子が対になる、つまり2つ合わさると図右のようになります。
お互いの価電子を共有していると考えます。このことから
共有結合と言うんですね。
この、原子と原子の間に共有された電子対のことを
共有電子対と言い、反応前のHのように対になっていない電子のことを
不対電子と言います。
単結合・二重結合・三重結合
Hのように2つ組み合わさって1対だけではなく、価電子3つで1対と考えるなど、共有電子対の組合せは何通りかあります。
H2のように1組の電子対で結合しているものを
単結合、O2のように2組の電子対で結合しているものを
二重結合、N2のように3組の電子対で結合しているものを
三重結合と言います。
結合するときの電子対の組合せは決まっていますので、順次覚えていきましょう。